製造業における、ものづくりのデジタル化
製造業における仮想空間と現実空間の融合には「ものづくりのデジタル化」が必須となります。設計製造過程におけるCADデータや製造物に対する非破壊検査による3次元データが該当しますが、3次元データの取得には大きさの制限がありました。本研究において小型軽量なX線発生システムを開発することで、大型の製造物を対象としたX線CTスキャナーが実現します。これにより既存の大きさの制限が取り払われ、あらゆる物におおける「ものづくりのデジタル化」に貢献できると期待できます。
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ビジョン
製造業における仮想空間と現実空間の融合には「ものづくりのデジタル化」が必須となります。設計製造過程におけるCADデータや製造物に対する非破壊検査による3次元データが該当しますが、3次元データの取得には大きさの制限がありました。本研究において小型軽量なX線発生システムを開発することで、大型の製造物を対象としたX線CTスキャナーが実現します。これにより既存の大きさの制限が取り払われ、あらゆる物におおける「ものづくりのデジタル化」に貢献できると期待できます。
最終用途例
APPLICATION
製造物の内部部品全ての3次元データを収集することで、設計通りに組み上がっているのかが、物を壊さずに分かるようになります。不具合がみつかれば、設計製造に反映させることができるようになります。
強み
既存の高エネルギーX線発生装置は大きさが2m×2m×1m、重さが3トンにもなり、ガントリー式大型X線CTスキャナーには組み込めません。本研究では通常よりも高い周波数で動作するX線発生装置を開発します。高い周波数を用いることで、大きさ重さともに1/4程度になると見込めます。
テクノロジー
X線は加速された電子が標的にぶつかった際に発生します。X線のエネルギーは加速された電子のエネルギーに依存し、高エネルギーX線を得るには高エネルギー電子が必要となります。本研究では高エネルギー電子を従来よりも1/3程度の小型の加速器(リニアック)で生成します。他の基幹部品となる高周波(マイクロ波)発生装置、標的についても開発を行います。
共同研究仮説
X線発生装置の開発には高周波技術、精密加工技術、冷却技術が必要になってきます。このような技術をお持ちの企業の皆様と研究開発を進めることを想定しています。
イベント動画
研究者
2022年4月~ 東京工業大学 科学技術創成研究院 研究員
2022年10月~ 東京工業大学 科学技術創成研究院 特任准教授