2021年度公募 seeds-1989 - 【東海】 高温環境下でのスマート渦電流センサによる新検査システムの開発
  • インフラ(資源・エネルギー)
  • IT・通信
  • 機械工学
  • 電気電子工学
  • その他工学
  • センサ・計測・解析
  • インフラ整備・維持
VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

高温環境下のスマート保安を実現する新検査システムの開発

高温環境下のプラント設備の金属部材損傷を渦電流センサで検出します。

石油化学、石油精製、一般化学、電力、ガス、インフラ業種企業において、保全・保安業務へのスマート化投資により安全性・収益性の双方が向上したと報告されています。特に、異常の早期対応および安定稼働、危険な現場の点検作業、配管の腐食予測など従来把握できなかった状態の監視や故障の予測は、持続的な社会を目指す上で必要です。
本研究開発では、プラント設備のスマート保安保全の高度化を目的に、これまでの渦電流センサに関する技術シーズを活用し、高温環境下にさらされる金属部材の損傷の可否を監視するスマート渦電流センサを利活用した新検査システムを開発します。本検査システムの特徴は、非接触かつ高温や蒸気などの耐環境性に強い非破壊検査が可能で、過酷な環境下であっても人に替わってプラント等稼働中での損傷状態を監視できる効果があります。ワイヤレス通信で監視することで高度な保安・保全業務サービスを社会へ提供します。

USE CASE

最終用途例

石油化学、石油精製、一般化学、水素、電力、ガス、インフラ業分野の
保全・保安業務のスマート化

USE CASE 01過酷な環境下であっても人に替わって設備稼働中での金属部材損傷状態を監視

APPLICATION

APPLICATION

現場での保安・保全業務の遠隔化

プラント設備等の長期運用中に、高温にさらされる金属部材が熱疲労、クリープ脆化、酸化などで損傷が生じます。加えて、高圧水素環境下では、配管や貯蔵タンクの水素脆化による損傷が問題になっています。これらの保全・保安は、設備の稼働を止めて行っています。新検査システムが実現できれば、稼働を止めないで、高度な保安・保全業務サービスを提供できます。

STRENGTHS

強み

過酷な環境下でも使用に耐えうるセンサ

STRENGTHS 01

渦電流センサの非接触かつ高温や蒸気などの耐環境性に強い特徴を活用

渦電流センサを用いることで、特殊な前処理が不要で、特殊な検査手法も不要であり、過酷な環境下であっても人に替わって稼働中にリアルタイムで金属部材の損傷状態を監視することが可能な優位性があります。

TECHNOLOGY

テクノロジー

非破壊検査×ワイヤレスIoTの融合による新検査システム

TECHNOLOGY 01

高温下の金属パイプ近傍に配置した渦電流センサによる複数欠陥検出を実現

高温環境下における従来の渦電流センサは、回転数・速度・変位・振動の測定であるのに対して、本研究開発は同時に欠陥検出を目指します。渦電流センサは、電気信号で欠陥データを取得できるため、ワイヤレスIoT化可能です。

PRESENTATION

共同研究仮説

プラント・インフラ設備等へ高度なスマート保全・保安を実現しませんか

共同研究仮説01

高温環境下のスマート保安を実現する新検査システム

渦電流探傷技術をコアに、新たにワイヤレスIoT技術を融合します

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

板谷 年也 独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校 電子情報工学科
経歴

2013年 3月 山口大学大学院 理工学研究科 物質工学系専攻修了 博士(工学)

2012年10月 – 2015年3月 鈴鹿工業高等専門学校 電子情報工学科 助教

2015年 4月 – 2017年3月 鈴鹿工業高等専門学校 電子情報工学科 講師

2017年 4月 – 現在 鈴鹿工業高等専門学校 電子情報工学科 准教授

researchmap https://researchmap.jp/ITAYA

研究者からのメッセージ

これまで20年間に渡って、渦電流を利用したセンサの研究に取り組んでいます。