2021年度公募 seeds-1744 - 【東海】 還元鉄製造プロセスにおける廃プラスチックおよび木質バイオマス有効利用技術の開発
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VISION

ビジョン

廃プラスチックおよび木質バイオマスの有効利用を促進してCO2排出量削減を目指す。

還元鉄製造プロセスにおいて石炭などの化石燃料の代替原料として廃プラスチックおよび木質バイオマスを有効利用する技術の開発

現在、日本国内では年間約900万トンに廃プラスチックが排出されています。このうち約260万トンの廃プラスチックが単純焼却等により処理され、多くのCO2を排出し地球温暖化に加担しているのが現状であり、国内での再利用が急務です。また、年間約950万トン発生する間伐材等の林地残材は75%程度が未利用であり、この林地残材をはじめとする木質バイオマスのさらなる有効利用についても検討する必要があります。このような廃プラスチックおよび木質バイオマスは水素を多く含有する水素含有廃棄物であり、石炭などの化石燃料の代替原料としてリサイクルが可能であると考えます。そこで、本研究では、回転炉床炉などを用いた還元鉄製造プロセスに着目し、還元材・燃料として使用される石炭粉の代替として廃プラスチックおよび木質バイオマスを有効利用可能な技術の開発を目指します。

USE CASE

最終用途例

廃プラスチックおよび木質バイオマスの有効利用と還元鉄製造

USE CASE 01還元鉄製造プロセスでの廃プラスチックおよび木質バイオマスの有効利用

APPLICATION

APPLICATION

焼却処分される廃プラスチックおよび未利用である木質バイオマスを還元材・熱源として有効利用しながら還元鉄を製造します。

今後、CO2排出量削減の観点から電炉を用いた製鉄プロセスが増加することが推測され、この電炉の鉄源である還元鉄の需要が大きくなるものと推察します。本技術で製造する還元鉄は鉄源として利用でき、さらにスクラップ由来の不純物元素(トランプエレメント)の希釈材としても機能するものと考えます。

STRENGTHS

強み

低品位鉄鉱石の直接利用

STRENGTHS 01

微粉化鉄鉱石の直接利用により資源対応力の強化を図る

本研究で還元鉄製造プロセスとして想定している回転炉床炉や飛翔還元炉では、微粉化した鉄鉱石をそのまま利用可能であり、原料前処理が不要であるという優位性を有します。

TECHNOLOGY

テクノロジー

回転炉床炉や飛翔還元炉を用いた還元鉄製造プロセス

TECHNOLOGY 01

廃プラスチックおよび木質バイオマスを有効利用するプロセスとして回転炉床炉や飛翔還元炉を用いる還元鉄製造プロセスを想定

回転炉床炉や飛翔還元炉において水素を含有する廃プラスチックおよび木質バイオマスの特徴を最大限に発揮できるような最適な還元条件と原料設計により還元鉄を製造します。

PRESENTATION

共同研究仮説

低炭素社会の実現に向けて取り組んでいきましょう。

共同研究仮説01

還元鉄製造プロセスにおける廃プラスチックおよび木質バイオマスの有効利用を促進してCO2排出量削減を目指しましょう。

本研究において、還元鉄の不純物となる脈石成分の除去など解決が必要な問題がございます。それらに一緒に取り組んで頂けたらと思います。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

植木保昭 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 未来材料・システム研究所
経歴

2018年11月-現在 名古屋大学 未来材料・システム研究所 システム創成部門 准教授

2015年10月-2018年10月 名古屋大学 未来材料・システム研究所 システム創成部門 助教

2009年4月-2015年9月 名古屋大学 エコトピア科学研究所 エネルギー科学研究部門 助教