2021年度公募 seeds-1321 - 【中国】 流動的な社会ニーズに対応するゼオライトのオンデマンド合成技術開発
  • エレクトロニクス
  • 自動車・機械
  • 運輸・物流
  • インフラ(資源・エネルギー)
  • 食品・農業
  • 素材
  • 林業
  • 化粧品
  • 建設・不動産
  • ケミカル
  • 化学
  • 材料工学
  • その他工学
  • カーボンニュートラル
  • 環境保護
  • 省エネ・再生可能エネルギー
  • 廃棄物処理
  • 医療・ヘルスケア
  • 高品質/機能性食品
  • 新素材/高付加価値素材

研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

このシーズに
問い合わせる

VISION

ビジョン

大学のゼオライト合成・解析知見を社会にいち早く還元し産業変革を加速

流動的な社会ニーズに対応するゼオライトのオンデマンド合成技術開発

吸着材や触媒として使用されているゼオライトは有用な工業材料であり、環境保全・省エネ・脱炭素に対する昨今の社会ニーズの急速な変化から、二酸化炭素分離・資源化触媒、ヒートポンプ・膜分離などの省エネルギー技術、土壌・排ガス・排水からの有害物質除去、センサー・デバイス部材など様々な新規用途開拓が進んでいます。一方で、この新たに生じる用途・市場に対して迅速に対応するためには、該当用途に必要な構造、組成、吸着・触媒機能を持ったゼオライトを選択し、合成段階からその特性を狙って制御していく必要があります。一方でこのようなオンデマンドなゼオライト合成は現状困難であり、ゼオライト自体の高い合成難易度や専門知見の不足から、試行錯誤的な研究開発が行われています。本研究では、合成中間体に着目したゼオライト合成手法および多角的な構造解析手法を駆使して、このような社会ニーズに迅速に対応可能なオンデマンドなゼオライト合成技術を確立し、さらにそれを企業が利活用可能なベンチスケールまで拡大することで、産業変革を加速させます。

USE CASE

最終用途例

独自の知見・合成・解析技術を駆使したオンデマンドなゼオライト合成

USE CASE 01ゼオライトを合成したい方へ

APPLICATION

APPLICATION

課題解決型ゼオライトオンデマンド合成

ゼオライト合成における課題解決を行います。設定いただいた課題(純度・収量の改善、結晶性の向上、コストダウン、触媒・吸着特性の制御など)を、独自の合成・解析技術およびラボ~キロスケールの合成設備を駆使して解決します。

USE CASE 02用途開拓用にゼオライトが必要な方へ

APPLICATION

APPLICATION

ゼオライト試作品の提供

新規用途用のゼオライトの提案と試作品の提供を行います。培ってきたゼオライトに関する知見を活用し、用途に見合ったゼオライトの構造、組成ならびに合成法を提案し、試作品を提供します。提供可能量はベンチ(キロ)スケールです。

STRENGTHS

強み

合成⇔構造⇔特性相関

STRENGTHS 01

相関のブラックボックスを可視化することでオンデマンド化

ゼオライトの特性がどの構造に紐づいているかを多角的な構造解析によって解明し、その構造が構築される過程を分子レベルで可視化することで、合成と特性制御を直接的つなげオンデマンドなゼオライト合成を実現します。

TECHNOLOGY

テクノロジー

独自のゼオライト合成・解析技術

TECHNOLOGY 01

合成過程の意図的な制御

独自に開発したシリカ・アルミナ原料ならびにゼオライトの細孔構造を構築するための鋳型分子を任意に選択し、ゼオライトの形成過程を変化させることで、構築される構造を意図的に制御します。

TECHNOLOGY 02

合成中間体の検出

質量分析および固体NMRを用いて、ゼオライトの合成中間体であるオリゴマーの構造を分子レベルで明らかにできます。得られた知見をもとにラボ~ベンチスケールのゼオライト合成手法を改善します。

PRESENTATION

共同研究仮説

社会を変えることができるゼオライトを共につくりませんか

共同研究仮説01

学の知見をいち早く社会へ還元

ゼオライトは有用な材料にもかかわらず、基礎研究成果の社会還元という点では、いまだ多くの障害があります。企業の皆様からのニーズはその橋渡しをするきっかけとなりますので、お気兼ねなくお声がけください。

EVENT MOVIE

イベント動画

RESEARCHER

研究者

津野地 直 国立大学広島大学 先進理工系科学研究科 応用化学プログラム
経歴

2015年広島大学工学部 助教
2025年鳥取大学工学部 講師
ゼオライトやその応用に関する優れた研究能力から触媒学会奨励賞、広島大学学長表彰を受賞
最近は自身の材料合成技術を活かし、空気からの二酸化炭素回収(Direct Air Capture)、二酸化炭素の回収・利用(CCU)への応用を展開

  • リサーチマップ

    https://researchmap.jp/tnao

  • 専門領域
    • 二酸化炭素回収・利用
    • Direct Air Capture
    • 排ガス浄化触媒
    • 固体アミン吸収材
    • ゼオライト合成
  • 共同研究の経験がある企業/業界

    エネルギー・環境分野、カーボンニュートラルに興味を持つ企業

研究者からのメッセージ

先進的なゼオライトの合成・解析技術で産業変革を加速させます!!

合成過程の調査および精密な物性評価に基づいたゼオライトの作りこみを得意としています。「ゼオライトを作りたい or 使いたいけどどうすればいいのかわからない」といった悩みをお持ちの企業の皆さま、お気兼ねなくご相談ください。