NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業 「若サポ」
若手研究者産学連携プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
最終用途例
APPLICATION

補聴器、イヤホン、ヘッドホンなどの音響機器と組み合わせ、機器の装用効果だけでなく、利用者自身の選択的聴取能力の向上を支援します。機器の導入前後や設定変更前後の評価にも活用します。
APPLICATION

高齢者施設、医療・福祉施設、聴覚リハビリテーションの現場において、利用者の聴取特性を把握し、それぞれの状態に応じた訓練を提供します。トレーニング前後の成績を記録することで継続状況や変化を可視化します。
強み
一般的な聴力検査では捉えにくい、雑音の中から必要な音声を選び取る能力を評価するための研究基盤を有しています。トレーニング前後に評価を行うことで、主観的な感想だけでなく、聴取能力の変化を客観的に検討できます。
また、選択的聴取の特性を踏まえたトレーニング課題の設計と効果検証が可能です。
評価結果は、測定値のレベル差などを調整し、個人の聴取特性に応じたトレーニングへの発展が可能です。さらに、ソフトウェアを中心とした構成が可能で、パソコン、スマートフォン等から、補聴器、ヒアラブル機器などへの実装を想定しています。そのため、音響機器、介護、リハビリテーション、教育との連携が可能です。
テクノロジー
複数の音声や雑音が存在する環境で、特定の音声に注意を向け、その内容を正しく聴き取れるかを測定します。音声と雑音のレベル差、妨害音の種類、話者数、音源の位置などを制御し、正答率や反応時間から、利用者が聞き取りにくい条件を明らかにします。
評価結果に基づき、利用者の能力に適した聴取課題を提示します。成績に応じて雑音の大きさや話者数などを調整し、適切な難易度で継続できるトレーニングシステムを構築します。そして、トレーニング前後の聴取成績を比較し、能力の変化を客観的に評価します。訓練していない音声や異なる雑音条件にも効果が及ぶかを検証し、将来的には個人に適した課題を自動的に提示するシステムへ発展させます。
共同研究仮説
選択的聴取能力の評価結果を利用し、利用者ごとに課題の種類や難易度を最適化することで、一律のトレーニングよりも高い継続性と訓練効果が得られると考えています。
補聴器やヒアラブル機器による音響的支援と、利用者自身の選択的聴取能力を高めるトレーニングを組み合わせることで、機器単独の場合よりも、日常環境における音声コミュニケーションを効果的に支援できる可能性があります。
研究者
2012年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)。専門は、聴覚情報処理、知覚心理。選択的聴取(カクテルパーティー効果)、音の質感や芸術性、感情について、音響分析・生理計測・心理評価・モデル作成と幅広いアプローチで取り組んでいます。
・ 第7回学会活動貢献賞 , 日本音響学会 , 2020
・ 日本音響学会北陸支部学会活動貢献賞 , 日本音響学会北陸支部 , 2019
・ 第4回学会活動貢献賞 , 日本音響学会 , 2017
聴覚情報処理
聴覚心理
音声知覚
通信業界、自動車業界、音響メーカ
本シーズに関連する論文
就学前教育施設・小学校での音響教育と聴取実験を両立した取り組み
木谷俊介, 加藤正晴
日本音響学会誌 82(8) 454-458 2026年8月
日本における未就学児・児童の選択的聴取の発達と標準化
加藤正晴, 木谷俊介
日本音響学会誌 82(7) 358-364 2026年7月
日本人学童の選択的聴取能力 ―児童向け日本語版選択的聴取のアセスメントツール開発―
加藤正晴, 嶋田容子, 木谷俊介
日本音響学会誌 77(8) 500–503, 2021年
Presentation effect of cue tone on tuning of auditory filter for several frequencies
Shunsuke Kidani, Ryota Miyauchi, and Masashi Unoki
Acoustical Science and Technology 41(1) 378-379 2020
聴覚末梢系の能動性
木谷俊介
日本音響学会誌 73(10) 650-655 2017年10月
本シーズ以外の論文
Takuto Isoyama, Shunsuke Kidani, Masashi Unoki. Computational models of auditory sensation important for sound quality on basis of either gammatone or gammachirp auditory filterbank. Applied Acoustics. 2024. 218. 109914-109914
Khalid Zaman, Kai Li, Islam J. A. M. Samiul, Yasufumi Uezu, Shunsuke Kidani, Masashi Unoki. Ability of Human Auditory Perception to Distinguish Human-Imitated Speech. IEEE Access. 2025
Taiyang Guo, Shunsuke Kidani, Takuto Isoyama, Peter Birkholz, Masato Akagi, Masashi Unoki. Important Modulation Frequency Components of Temporal Amplitude Envelope Contributing to Vocal Emotion Perception. Journal of Speech, Language, and Hearing Research. 2025. 1-15
「聴く」を科学してヒトの生活をより良いものに
木谷俊介
北陸経済研究, 7, 30-31, 2023