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ビジョン
ミツバチ等の花粉媒介昆虫の減少は大きな社会問題となっています。例えばイチゴの結実には欠かせないミツバチですが、養蜂家の減少や農薬によるミツバチへの悪影響などで、花粉交配用のミツバチの供給量はここ数年減少し、価格も高騰してきています。ミツバチの減少により、受粉がうまく行われず、果実の奇形や変形という品質低下や不受精による収穫量の激減に繋がってしまいます。このような問題からも明らかなように、花粉媒介昆虫に依存しない新しい「花粉交配技術」の開発は社会的ニーズが極めて高いと言えます。
最終用途例
APPLICATION
ビニールハウスなどの施設園芸や低木栽培など、狭所での授粉作業が必要となるケースで、手動で機能性泡沫材料(シャボン玉)を噴霧できる専用授粉機を開発します。
APPLICATION
広大な敷地を持つユリ農家、果樹園等での大規模授粉作業が必要となるケースで、ドローン噴投下型で機能性泡沫材料(シャボン玉)を噴霧できる専用授粉機を開発します。
強み
従来の花粉交配技術である梵天法や溶液授粉と比較して、当該泡沫材料がナシ花粉を最大で20%活性化でき、花粉量を1/30000まで削減できることが明らかになっています。また当該泡沫材料を利用した実際の授粉作業を行った結果、結実はもちろん、果実の品質にも問題ないことも分かっています。
テクノロジー
共同研究仮説
花粉の活性度を保持する機能性泡沫材料とその射出機構については本研究をベースに「噴出直前に花粉と泡沫材料を混合し、噴出させる専用授粉機のハード開発」、および「噴出対象となる花を識別するAI等の開発」について、共同研究させていただきたいと考えています。
研究設備
イベント動画
研究者
大分県出身。
九州大学大学院工学研究科博士課程修了(化学システム工学)。工学博士。
専門は、生物工学、材料化学、ナノテクノロジー、ナノメディシン。
材料とバイオを使ったゲームチェンジングテクノロジーを生み出すべく、
様々な研究手法を組み合わせた学際的研究を進めています。