若手研究者産学連携
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※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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熱ふく射は主にオーブントースターや炭火など食品を高温に加熱したい場面で
使用される伝熱形態であり、解凍装置としては応用されてきませんでした。
本グループでは「ふく射による伝熱量は周囲空気の温度には影響されない」
という特徴を活かし、網状の台に載せた冷凍生鮮食品に一様にふく射を照射しながら
冷風により過熱を防ぐ、新しい解凍技術を開発しました。
ふく射と対流熱伝達といった異なる伝熱現象を融合した本技術により、
他のあらゆる解凍技術が抱えていた解凍の高速化と加熱ムラの抑制を両立する
という難題の打破を目指します。
凝縮は蒸気が潜熱を放出しながら液体に変化する現象であり、通常の対流熱伝達の数百倍の加熱性能を発揮します。
しかし、湿った温かい空気を直接冷凍食品に吹きかけると、食品表面に霜や液膜が付着することで解凍速度が低下するだけでなく、風味が劣化し衛生上も問題があります。
本グループでは、食品表面をフィルムで覆うことで食品と凝縮水を分離し、短時間かつ衛生的に解凍する技術を開発しました。
本技術は過熱の恐れがない再現性の高い解凍手法であるため、一般個人でも扱える家電の様なイメージでの製品化を目指します。
共同研究仮説
本グループの保有技術を業務用あるいは家庭用の新しい解凍装置として製品化するため、
解凍速度の高速化と食品加工装置としての安全性や省コスト化を両立した技術改良に関する共同開発を進めていきたいと考えています。
本グループの保有技術を含む解凍手法の違いが解凍後の食品含有成分の残存性に与える影響を解明し、
より栄養価や美味しさを高める解凍手法への高度化に関する共同研究を実施できればと考えております。
研究者
2015年3月 東京工業大学 工学部 機械科学科 卒業
2020年3月 東京工業大学 工学院 機械系 機械コース 修了 博士(工学)の学位を取得
2020年4月 岡山大学 大学院自然科学研究科 (現 学術研究院 環境生命自然科学学域) 助教に着任(現職)
2024年6月 2024 AUTSE Young Scientist Award 受賞
https://researchmap.jp/kisobe510
・熱工学
・熱ふく射
食品加工企業
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