人間の触覚(弾性+粘性)を非侵襲的に計測・可視化する技術
生体組織の“かたさ・やわらかさ”といった触覚情報は、弾性と粘性の組み合わせによって表現される。
この研究では、生体内を伝搬するせん断波の特性から、組織の弾性と粘性を同時に計測する技術を開発している。
臓器や筋肉、皮膚などの触覚情報を非侵襲的かつ客観的に評価することが可能となり、
医用画像診断以外にもスキンケア・ボディメンテナンスといった包括的健康管理への応用が期待される。
若手研究者産学連携
プラットフォーム
研究の成熟度
TRL1
基本原理・
現象の確認
基礎研究
TRL2
原理・現象の
定式化
基礎研究
TRL3
実験による
概念実証
応用研究
TRL4
実験室での
技術検証
応用研究
TRL5
使用環境に
応じた技術検証
実証
TRL6
実環境での
技術検証
実証
TRL7以上
実環境での
技術検証
※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度
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ビジョン
生体組織の“かたさ・やわらかさ”といった触覚情報は、弾性と粘性の組み合わせによって表現される。
この研究では、生体内を伝搬するせん断波の特性から、組織の弾性と粘性を同時に計測する技術を開発している。
臓器や筋肉、皮膚などの触覚情報を非侵襲的かつ客観的に評価することが可能となり、
医用画像診断以外にもスキンケア・ボディメンテナンスといった包括的健康管理への応用が期待される。
最終用途例
強み
既存の技術では、せん断波速度から直接、弾性の目安となる値を計測するが、
本技術ではせん断波速度の周波数特性から、実際の弾性と粘性を同時に計測する。
テクノロジー
せん断波速度と弾性が1対1で対応するのは粘性が無い場合で、粘性を有する生体内では弾性が同じであっても、
せん断波の周波数や粘性によってせん断波速度が変化してしまう。
本技術では加振デバイスによって生体内に発生させるせん断波の周波数を変化させ、せん断波速度の詳細な周波数特性を把握する。
その周波数特性を解析することで、実際の弾性と粘性を同時に計測することができる。
共同研究仮説
既存の超音波画像診断装置と連動させる加振デバイスの設計・試作を行いたい。
粘弾性計測に必要な加振条件を満たし、片手で把持できるデバイスが必要。
研究者