2025年度公募 seeds-008-0015 - 【近畿】 機能性ポリフェノールが切り拓く酸化触媒型タンパク質分解薬プラットフォーム
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

このシーズに
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VISION

ビジョン

独自の機能性ポリフェノール技術により、
あらゆる疾患を治療するサスティナブルな創薬基盤の構築に挑む

ポリフェノールの酸化触媒機能に着目した、新規の標的タンパク質分解技術

創薬領域では、小分子医薬品で治療することのできる疾患原因タンパク質が枯渇しており、この状況が20年近く解決されていません。
このような状況の中、標的タンパク質分解誘導薬が治療可能な疾患原因タンパク質の範囲を拡張することのできる次世代創薬技術として注目を集めています。
私は機能性ポリフェノールによる独自の新規標的タンパク質分解誘導技術を開発しました。
この研究シーズをもとに様々な疾患に苦しむ人を助けることのできるようなサスティナブルな創薬基盤を構築したいです。

USE CASE

最終用途例

標的タンパク質分解誘導薬への応用を志向した
機能性ポリフェノールプラットフォーム

USE CASE 01新規作用機序のポリフェノール型標的タンパク質分解誘導薬

APPLICATION

APPLICATION

世界でも類が無いポリフェノールによる標的タンパク質分解誘導

従来の小分子医薬品では標的化が困難な疾患原因タンパク質の治療薬を提供します。
既存の分解薬は高価、製造プロセスが複雑という課題がありますが、
本分解薬は低コスト・低環境負荷である点に圧倒的強みがあります。

USE CASE 02バイオ触媒による機能性ポリフェノールの製造

APPLICATION

APPLICATION

酵素反応を利用した人工ポリフェノール合成法

ポリフェノール型分解薬を酵素反応を活用して生産します。
ユニークな分子構造の機能性ポリフェノールを環境低負荷に製造できます。

STRENGTHS

強み

世界的にも前例のないポリフェノール型標的タンパク質分解誘導技術

STRENGTHS 01

安価な天然物から高性能の分解薬を製造できる

既存の分解薬は、複雑な構造の分子や抗体、生体高分子を原料として合成されるものが多いです。
ポリフェノール型分解薬は比較的安価で入手が容易な天然ポリフェノールから作製することができます。
環境・製造コスト面に圧倒的な優位があり、多くの人が手にしやすいサスティナブルな次世代医薬品候補であると考えています。

TECHNOLOGY

テクノロジー

ポリフェノールの分子骨格を分解誘導タグに用いた酸化触媒型分解誘導薬

TECHNOLOGY 01

ポリフェノールの酸化触媒機能を、標的タンパク質分解誘導に応用

標的タンパク質分解誘導(TPD)では、生体内のタンパク質分解システムを標的に作用させることで疾患の原因を細胞内から除去しますが、
従来の分解薬は標的を分解誘導するために必要な分解誘導タグと呼ばれる部分が高コストであるという課題があります。
一方、ポリフェノール型分解薬は、比較的入手しやすい安価なポリフェノールを原料とする分解薬です。
分解誘導メカニズムは、既存法とは全く異なるポリフェノールの酸化触媒反応を利用したもので、世界的にも例がありません。
さらに、ポリフェノールはバイオ触媒による分子骨格の形成も可能であり環境低負荷な製造プロセスの実現にも期待できます。

PRESENTATION

共同研究仮説

独自の機能性ポリフェノール技術で産業を活性化する

共同研究仮説01

ポリフェノール型分解薬の社会実装に向けての加速

医薬品としての応用を目指した応用研究

実用化を実現するためには、モデル動物を用いたin vivo実験による標的タンパク質分解誘導の検証、
ADMET評価、製剤開発のノウハウ・研究設備が必要であり、
共同研究でポリフェノール型分解薬の社会実装に向けた応用研究を行いたいと考えています。

共同研究仮説02

機能性ポリフェノールの酵素合成を産業レベルに / あらゆる産業への応用

酵素反応のスケールアップ・環境負荷削減の評価

酵素反応の基礎技術は大学側で開発します。
産業応用が実際に可能であるかを、スケールアップ合成により検証する必要があります。
また、バイオ触媒による物質生産が環境負荷の削減に寄与するかを評価したいと考えています。

機能性ポリフェノールを活用した材料・消費者向け製品の開発

ポリフェノールは医薬品にとどまらず、ヘルスケア・化粧品・マテリアルサイエンスの領域でも産業利用されています。
本技術で開発する独自の機能性ポリフェノールをそのような産業に応用できないか企業の方と意見交換したいと考えています。

RESEARCHER

研究者

西尾 幸祐 京都大学 化学研究所 助教
経歴

2019年 修士(工学、名古屋大) 取得
2023年 博士(医学、京都大学) 取得
2023年4月-2024年3月 株式会社CO2資源化研究所 研究員
2024年5月-現在 京都大学 化学研究所 助教

研究者からのメッセージ

唯一無二のアイデアで日本産業を盛り上げていきたいです

近年、標的タンパク質分解誘導は創薬・バイオテクノロジー分野で最も注目される技術のひとつです。
私が開発した分解誘導薬は世界的にも例がない新しいメカニズムと分子構造に特徴があります。
本発見を基礎研究で終わらせず社会実装にまで繋げたいですが、実現のためには私の力だけで足りず、企業の皆様のお力が必要になってきます。
本研究開発をもとに共に日本産業を活性化させましょう。