2025年度公募 seeds-008-0007 - 【関東】 生態学的妥当性の高い手法を統合した触り心地推定のための触質感センサの開発
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研究の成熟度

  1. TRL1

    基本原理・
    現象の確認

    基礎研究

  2. TRL2

    原理・現象の
    定式化

    基礎研究

  3. TRL3

    実験による
    概念実証

    応用研究

  4. TRL4

    実験室での
    技術検証

    応用研究

  5. TRL5

    使用環境に
    応じた技術検証

    実証

  6. TRL6

    実環境での
    技術検証

    実証

  7. TRL7以上

    実環境での
    技術検証

※TRL(TRL(Technology Readiness Level):特定技術の成熟度を表す指標で、異なったタイプの技術の成熟度を比較することができる定量尺度

VISIONビジョン

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VISION

ビジョン

ヒトが感じる触質感を定量的に評価する

擦り動作時に感じるやわらかさをヒトの触知覚原理に基づいて評価

優れた手触りは、製品にプレミアム感を演出させます。
触質感のデザインと訴求を加速・客観化するために、
ヒトが感じる触質感を評価する触質感センサが必要です。
そのためには、ヒト指と製品の界面で生じる現象をシミュレートするような、
ヒト指の特徴を備えたセンサが有効です。
摩擦特性を決定する指紋状突起の剛性から、付随する情報処理までを
ヒトと生態学的に適合させた触質感センサをデザインするノウハウを蓄積しています。

USE CASE

最終用途例

素材表面から感じられるやわらかさの評価

USE CASE 01擦りと押し動作の両方を加味した評価がポイント

APPLICATION

APPLICATION

ヒトのやわらかさ判断基準により忠実な情報処理を採用

ヒトは素材(例えば、布・肌)のやわらかさを判断するとき、
押し動作と擦り動作の両方を同じくらい用います。
擦り動作中に発生する摩擦情報を加味したやわらかさ評価を行う術がわれわれにはあります。

STRENGTHS

強み

ヒト指と素材の接触現象をシミュレートするセンサパッド

STRENGTHS 01

ヒト指の指紋状突起と弾性係数

触質感センサにはヒト指のような指紋状突起が必要です。
これがヒト指のような摩擦現象をシミュレートすることによって、ヒトが感じる触質感の評価を可能とします。
われわれは、指紋および指の摩擦現象に関する多くの知見を有しており、
センサパッドの設計に反映させることが可能です。

TECHNOLOGY

テクノロジー

摩耗した指紋の再形成により、よりヒト指に近いセンサパッドを実現

TECHNOLOGY 01

熱可塑性樹脂の修復効果を活用し、
摩耗した指紋を再生する技術

ヒト指と近い弾性係数を有するセンサパッドは、
容易に摩耗し、その機能を失ってしまいます。
われわれは、熱可塑性樹脂を用いて、摩耗した指紋を再形成する方法を考案し、
その有効性を示してきました。
指紋を容易に回復させることができるので、
ヒト指よりも硬いセンサパッドを使用する必要がなくなり、
ヒト指と素材の間の接触現象をよりシミュレートしやすくなります。
結果として、ヒトの触質感をより正確に評価できるようになります。

PRESENTATION

共同研究仮説

御社の触感計測のレベルを上げます!

共同研究仮説01

触覚情報処理・センサパッドの設計・計測原理の提案/検証

例: 機械パラメータと「やわらかさ」が対応しないのはなぜ?

御社の製品のやわらかさを評価したいが、代表的な機械パラメータ(剛性・弾性係数・曲げ剛性など)と
いまいち相関しないということがありませんか。ヒトはこれらのパラメータを直接知覚しているわけではありません。
例えば、硬い樹脂面であっても表面の形状によって、異なる硬さを有するように感じることがあります(図)。

RESEARCHER

研究者

岡本正吾 東京都立大学・教授
経歴

学位: 博士(情報科学)、東北大学
専門分野: ハプティクス、触知覚
2010年~ 名古屋大学 機械理工学専攻、助教
2017年~ 名古屋大学 機械システム工学専攻、准教授
2024年~ 東京都立大学 情報科学域、教授

  • リサーチマップ

    https://researchmap.jp/shogo_okamoto

     

  • 専門領域

    ・ハプティクス
    ・感性科学・工学
    ・歩行・転倒解析
    ・XR/VR

  • 共同研究の経験がある企業/業界

    センサ開発、自動車内装、化粧品など

研究者からのメッセージ

触質感の高いプレミアムな製品開発に役立つ触質感センサ

私はヒトの触知覚・触感提示(触感ディスプレイ)・触感計測(センサ開発、官能評価を含む)を専門とし、
ハプティクス分野で研究活動を行っています。特に、テクスチャ知覚の分野に高い専門性を有しています。
触質感計測に関わらず、お声がけをいただければ幸いです。