原料も製造プロセスでもカーボンニュートラルを実現した高分子素材を創生し、豊かな炭素社会の持続に貢献
高分子素材により我々の生活は非常に豊かになりました。この先も継続的な新素材の開発が求められる一方で、これまでに石油に頼っていた原料・製造プロセスの環境負荷低減が求められています。セルロースは地球上で最も量の多い自然原料であり、綿などの繊維として古来より利用される高分子素材です。今回の研究テーマでは、セルロースエステルという素材を対象としてます。セルロースエステルはセルロースとカルボン酸を結合し製造します。このカルボン酸を石油由来から自然原料に置き換えることと、両者を結合させる際の結合剤(糊)の利用を回避するにより、環境負荷低減を目指します。