最小限の投資で最大限の機能付加 光渦による突起形成はすでに、重金属、金や銀などの貴金属、シリコンなどの半導体、有機高分子フィルムなどで達成されている。多重光渦による高集積突起が形成されれば、すでに市場に出回っている製品に対して光を照射するだけで撥水、抗菌、光透過率の制御といった機能を付加できる。ファイバによる可動光照射装置などを使えばどのような構造の製品に対しても機能付加できる利点がある。
TECHNOLOGY 01 光渦によって形成される螺旋ニードル 光渦は偏光に依存しない螺旋波面に起因した位相特異点と円環状強度分布を有する光の総称である。この光を物質に照射することで、光の螺旋波面に応答したねじれたマイクロニードルを形成することが明らかとなった。また光のねじれの度合いによって、螺旋表面の制御も可能であることが明らかとなり、光の波面と物質の全く新しい相互作用を発表した論文は、本研究はTop1%論文として評価されている。
表面微細構造の形成を様々な材料に対して試したい 光渦はレーザーの照射によって表面構造を作成する非常にシンプルかつ様々な材料に応用可能です。企業様とのつながりによって、より広範な応用が考えられれば幸いです。